「ひ」
/ Hi (Fire)
西久保 佐友里
/ Sayuri Nishikubo
制作年 2026
size 約w606 h727 (mm)
素材 炭、墨、御神水(天の真名井戸)、ジェッソ、珪藻土、木製パネル、麻布、膠
本当の自分への「帰還」
自然界が循環して巡っているように、自分達もまたその器や魂が循環する。
古代の人々は人間の循環が決して自然と切り離されたものとは考えず、太陽のエネルギーに合わせ内なる生と死を感じ取り、祈った。そのため夏至や冬至、春分、秋分を的確に把握し巨石や遺跡にそれらを記録した。
科学を信じるようになった現代、その瞬間を意識できる人は僅かになった。
目まぐるしい発展による恩恵は果たしてどのようなものだったか。
あらゆる物質に囲まれるようになった結果、失ったもの。
それらを見ないように、気づかないように生きていると、どんどん本来の自分から遠ざかっていく。
何のためにここに来たのか。
進化とはおそらく、新しいものを付け足すことではなく、不要なものを手放し本来あったものにに気づくことだ。
決められたルール、枠組み、他人の目線、正義と悪、それらを本当の意味で手放した時
元々そうであった、本当の自分と出会う。
今年は60年に一度の「丙午」で火のエネルギーが最大化する。その中で1年のうちに太陽のエネルギーが最も強まる夏至を21日17時25分に迎える。
その後6月30日には神道が未だに続けている夏越の大祓があり、祓戸大神、水の力による浄化が行われる。
今年最大となる火と水のエネルギー。
偽りの自分を焼き尽くし洗い流すかの如く、
大きな流れとともに手放し、新たな時代を迎える。
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